なみうち助産院の理念
「子供のためなんだから」「お母さんになるんだから」「お母さんになったんだから」
そんな世間の風潮があるように思いませんか?
お母さんたちは、その社会が作ったお母さん像に振り回され、自分自身でもお母さん像をつくりあげ、どんどん追い詰められて、自分を「ダメ人間だ」と錯覚させてしまうことだってあります。
私の場合、1人目の赤ちゃんは、育児のコツが掴めなかったために、無駄に悩み、苦しみ、ただただ一生懸命な毎日でしたが、2人目が生まれると、あるきっかけを通して「これでいいんだ!」という自分なりのコツがつかめ、びっくりするほど、育児が楽になったように感じたんです。
「自分のペースをつかんで、自分が納得できるやり方を見つけ出すこと」ができれば、「それを一つ一つクリアすることで、自分がやれる範囲が拡大する」
つまり、育児の経験がなくても、「育児のコツ」を掴むことは、可能なのです。
私は20年間、公務員(保健師)として働いてきましたが、お母さん一人ひとりの「幸せ」を目指し、それぞれのお母さんが必要な育児のコツを追及することは、役所では「限界」がありました。
だからこそ『一人ひとりのお母さんを応援する形』を実現したくなったのです。
お母さんと赤ちゃんがともに元気で、笑顔でいることで、家族みんなが楽しく、幸せな家庭生活を送ることができるようにしたい。
だから、産後、子育ての時期を過ぎてもずっと、お母さん一人ひとりと必要なことを話し合って、お母さんの体のケアから心のケアまでしていきたい。
私の知識や体験を押し付けるのではなく、少しでも早い段階で、納得できる自分なりの育児を一緒に探っていきたい。
そんな思いをもって、立ち上げた助産院です。