開業して6月4日でまる7年。
今まで一人ひとりに一魂投入でケアをしてきて、吸い付けない赤ちゃんの顎や舌をみて、赤ちゃんの姿勢、お母さんの骨盤からから診ていく、、、
おっぱいの対応1つするためにも研究や学習を重ねて、東京まで何度も行ったり、医者と一緒に学んだり、外科医の学会にでたり、助産師の枠を超えて他の助産師とはちがう深さでケアができるように・・・を目指して、今では飛行機でわざわざ来てくれたり、高額な交通費をかけて札幌から呼んでもらえたり、、、
年間300件くらい・・・
今まで1000件?もっとかな?をかるく超える対応から学ばせてもらい、どんな状況でもお母さんたちに安心してまかせてもらえるような腕前になったと思う。
「何件か助産院でみてもらっても赤ちゃんが直接飲めず悩んでいる」
「友人から飛行機で来てでも、診てもらう価値があるよと言われて、なみうち助産院のことをおしえてもらった」
と聞いて、ますます精進して腕を磨き続ける努力をしていきたいと、自分をふるいたたせるのと同時に、お母さんたちのアンテナってすごいんだな・・・・というのもあらためて実感。
こんなに困っているお母さんたちがたくさんいるということも日々の現実。
出産後できるだけ早く、産後ケアで入らせてもらえている町のお母さんは明らかに乳腺炎をおこさないし、出産後私からあれこれ乳房管理を学ぶので、赤ちゃんの成長に合わせて飲み方がかわっても「おかしい・・・」に気がつけるし、対応が早い。
熱が出てのSOS、かなりの重症な乳首の傷を抱えて駆け込んでくるのは産後ケアがない町のお母さんたちばかり。
産後ケアを導入する町がふえて、私の緊急対応や乳腺炎対応が明らかに激減。
こうやって、痛い辛いお母さんがへるのはとってもうれしいこと。今のお母さん達に孫ができておばあちゃんになった時に、娘やお嫁さんに、おっぱいについていろいろ教えてあげられるようになるぐらいに力をつけられるように。
そんな遠くまで見つめながら私は今を走っている。
泣いてばかりいて大変な赤ちゃん、機嫌よく過ごす赤ちゃん。
なぜ、そうなるか。その差は何か。
実はすべてわかっていて、結果がどうなるかもわかる。
水戸黄門的におこること、おこることの成敗ではいけない気がする。
私は基本保健師なので予防活動がしたい。
乳腺炎をおこさない、母乳育児でつらい思いをさせない、そのために、ベビマや抱っこ、お母さん向けの各講座がセットとして必須。
赤ちゃん時代、おっぱい(混合もミルクも含めて)さえうまく行けば、お母さんは自信をもって元気に過ごせる→お父さんも平和という家族の構造。
背景はおっぱいや栄養がうまくいくための1つ1つの要素が、予防活動できるものばかり。
1年間はあっという間だけれど、赤ちゃんにとっての1年は、生まれて、首が座り、腰がすわり、声が出て、ねがえりからハイハイ、たちあがりまで、大切な積み重ねの連続。
私の1人目の赤ちゃん時代は必死すぎて、記憶にないくらいだけれど、赤ちゃんが勝手に成長としていくものではないとわかり、愕然として焦った日々を思い出す。
自分の妊娠、出産、子育てにおいて、いいと思ってやってきたことがちがっていたときのショック、残念な気持ちを私は誰よりも知っている。あの頃をやり直したいと思うことがたくさんあって、その気持ちが今の私を動かしている。失って取り戻せないものもたくさんあるけれど、あの時やっていてよかったと、今につながっていることも沢山ある。
一人ひとりのお母さんに悔いのない赤ちゃん育てをしてほしい。
開業当初、赤ちゃんを育てるお母さんたちから
「誰もこんなことを教えてくれなかった」
「もっと早くしりたかった」
「ちゃんとやっておけばよかった」
「お母さんになるための学校みたいなのがほしい」
と言われ、私も!!!と、誰よりも思っていた私。
情報はたくさんあるのに、、、、お母さんたちを追い込む情報もたくさん。
コロナ禍でますますお母さんたちは追い込まれ、状況は大変になるのに、毎日赤ちゃんが生まれ、なきながら赤ちゃんを育てるお母さんがうまれる、せつない話をきいてこっちもせつなくなるこの現状。
これはなんとかしないと。。。
でも、そんなときになみうち助産院を卒業していったかつてのお母さんたちに会って話をして、受講生たちが楽しそうに子育てをしているのを見て、こうやって大切なことを伝えられてきて良かったとつくづく実感する。
大きくなった子どもたちを見て、育てのおばあちゃんみたいな気持ちになる。初めての妊娠で出会ったお母さんたちが、いつしか3人の子育てをするようなたくましいお母さんになっていく過程に身近で関わらせてもらい、「母」になっていくお母さん達が、いとおしくてたまらない。
きっと娘が出産したらこんな気持ち・・・^0^
1人1人の人生の大切な子育てに、真剣に向き合っていきたい気持ちはこれからもずっとかわらない。
でも、もっとしっかり情報発信すべきことがあることもお母さんたちと話していて再確認した。
赤ちゃん時代の過ごし方が、子ども自身の健康やお母さんの子育てのしやすさを大きく左右する。
母となるため、お母さんの知識のため、赤ちゃんの成長と発達を妨げないこと、顎の発達、赤ちゃんの姿勢、お母さんの心とからだ・・・・すべて、セミナーで伝えたい。
『お母さんになるための学校』はじまります。
赤ちゃん時代、子育てにおいて、やるべきこと、やったほうがいいこと、やってはいけないこと、1つ1つ紐解いて、わかりやすく発信する年にします。
そんな決意をあらたに、新たに準備している事もあります。今後のなみうち助産院の展開を楽しみにしていてくださいね。
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