母子健康手帳は妊娠届の提出によって、
市町村から発行される公的文書です。
市町村によって母子健康手帳の柄はちがい、
好きなものを選ばせてくれるところもあります。
母子健康手帳は、
妊娠初期から小学校までの
母と子の健康や発育の記録を残しておくためのものです。
でも、実は母子健康手帳は、
子どもの成長に合わせた、その時々で必要な情報が
コンパクトにまとめられている
「子育てバイブル」でもあるんです。
Contents
母子健康手帳の中はどうなってるの?
母子健康手帳には、
- 医療機関が記入する項目
- 市町村が記入する項目
- お母さん自身が記入する項目
があります。
その中でも
「お母さんが記録するページ」
は、とても重要だったりします。
なぜなら、
今すぐのことだけではなく、
赤ちゃんの将来にとても役立つ情報
となることがあるからです。
まず小学校に入った時に、
予防接種やかかった病気の確認に使われます。
そして、
子どもが医師、看護師、助産師、保健師など
医療系の学校に進学する場合は、
感染症を予防するために母子健康手帳の内容を見て、
記入する項目があることがあります。
母子健康手帳はいろいろな用途で使える!
私は性教育の講義をするとき、
子供たちが自分のルーツを探る時や、
高校で看護職のインターンシップの授業を受け入れる際には、
自分の母子健康手帳を持ってきてもらっています。
自分の誕生日は知っているだろうけれど、
- どのようなお産の経過で生まれたのか
- 自分はどこの病院で生まれたのか
- 重さはどのくらいだったのか
- お母さんの気持ちはどうだったのか などなど
自分のルーツを紐解け、大切な記録にもなり得るのが、
母子健康手帳でもあるからです。
将来、
看護職につく子どもを増やしたいと思っている私は
あなたたちのお母さんがあなたを妊娠して、
母子健康手帳をくれたのが保健師。
出産のときに、取り上げてくれたのが助産師。
助産師さん、お医者さんの名前が
母子健康手帳に書かれているでしょう?
そして、予防接種や病気の時の対応が看護師。
一人の命の誕生を迎えるために、
妊娠がわかった時から、たくさんの看護職と出会い、
お母さんが経過よく、妊娠期を過ごせるように、
みなさんの命は守られてきたことがわかります。
と話したりしています。
お母さんは、こんなにまめに記録してくれていたと、
振り返り、感動する子もいました。
母子健康手帳は一生もの!
「妊娠おめでとうございます!」
と母子健康手帳をもらうことで、
母となることを実感し、
とても嬉しかったことを思い出します。
母子手帳は、うまく活用できれば、
子どもの一生の宝物になります。
子どもの成長はあっという間
最近はいろいろなメーカーからも、
かわいい母子健康手帳ケースが出ています。
もっともっと母子健康手帳を身近に感じて、
自分らしい手帳として活用できますように。
知っておくと活用できるページ、
お母さんが記入しておくと役に立つページなどがたくさんあります。
「なぜそれが必要か、どのように使うのか」
それは次回、お伝えします。
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