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断乳・卒乳を考えたら
「まず、赤ちゃんと話しあいをしてもらいます」
そして、その後は
「飲み放題キャンペーンをしてもらいます。」
と話します。
え?
話し合い??
キャンペーン?
そうそう
その2つをすすめるために
基本となる最も大事なことがあります。
それは
『お母さんが断乳・卒乳を納得していること』です。
今回は
「おっぱいをやめる時のお母さんの考え方」のお話
(「赤ちゃんとの話し合い」と「飲み放題キャンペーン」のお話は次回に)
お母さんの悩み
よく、「おっぱいをやめなきゃだめですか?」
という質問を受けます。
理由を聞くと
「〇〇に言われたから・・・・」
「そうしなきゃだめなので・・・・」などなど
こういうときには
「本当はやめたくないけれど・・・」
という、
お母さんの気持ちが隠れていることがあります。
背景には
子どもが生まれてからずっと、
どんなに眠くても、体調をくずし熱が出ても、いつでも、どこでも、
おっぱいの求めに応えてきた、お母さんの頑張りがあるのです。
「とりあげるなんてかわいそう」
「こんなにおっぱい大好きなのに」
ちょっと寂しく、せつない気持ち、不安もいっぱい
この、
「本当はやめたくないけれど」
というお母さんの本心は
あとあと、
気持ちがゆらいだり、後悔につながります。
「あーやっぱりまだ早かったな」
「もっとあげたかったな」
「かわいそうだったな」
せっかく、
いちゃいちゃラブラブのおっぱい生活を赤ちゃんと過ごしてきたのだから
最後の最後に
泣かせて、おどかして、我慢させて
悲しい気持ちでおっぱいをやめるというのではなくて
やっぱり
お互い愛にあふれたぬくぬくな気持ちのまま
おっぱいを終えたいわけです。
おっぱい先輩から弟くんへの応援メッセージ
先日、
おっぱいケアにきたお母さんから聞いた話。
おっぱいをやめる日を迎え、
お母さんがおっぱいパンパンに張っているとき
お姉ちゃんが弟くんにむかって
「おっぱい、終わっておめでとうだね〇〇くん」
と声をかけていたと。
自分もおっぱいが大好きで、おっぱいにお別れし、
今はもう赤ちゃんではなくなった「おっぱい先輩であるお姉ちゃん」
そのお姉ちゃんにしたら
「ようこそー、これからは一緒だね」
「私もそうだったよ。頑張れー弟よ」で、
弟くんに「おめでとう!!」だったのです。
なんて素敵なの!
なんてかわいいお姉ちゃん!
それを聞いたお母さんは
いつやめようとか、かわいそうにとか
この子はおっぱいがないと無理とか
自分で勝手に考えておっぱいをどうするか悩んだけれど
おっぱいをやめることは子どもにとっては
おめでとうなんだと気が付かされて涙が出たと
話してくれました。
お姉ちゃんのメッセージに
感動して、私までもらい泣きしてじーんときました。
そうだね
本当だね
おっぱいをやめるということは
ついお母さんのおっぱいの対応やケアに目が
行きがちだけど、
主軸は赤ちゃんで、
大人に近づくって
やっぱりおめでたいこと
断乳・卒乳するということ
成長して、知恵がつくと
お腹が空いた訴えのほかに
寂しいときのおっぱい
甘えたい、眠りたいときのおっぱい
不安なときのおっぱいと、
おっぱいの役割がどんどん広がるもの。
数々の赤ちゃんの困り事をそのつど
パーフェクトに解決してきたおっぱい。
断乳・卒乳によって、子どもは
おっぱいだけでなく、おっぱい以外でも解決できることがわかり
おっぱいじゃなくても大丈夫なんだという自信を獲得します。
大きな大きな心の成長です。
そのときに、
「あなたは大丈夫」と、お母さんにどーんと構えていてほしいのです。
お母さんを中心に
家族やみんなで赤ちゃんを応援して
「子ども」になっていく第一歩を支えるのです。
だから
断乳・卒乳のおっぱいケアをすすめるうちに
赤ちゃんは顔つきがどんどん変わっていきます。
ケアの最中、お母さんのおっぱいに向かって
バイバイしている子どももいます。
すごいすごい
やり遂げたね
私を見る目つきは
「どう?私、もう赤ちゃんじゃないから」
という感じw
断乳・卒乳すること自体に悩んだり、おっぱいをやめることがいいふうに捉えられないとき。
こんな時こそあせらずに、あわてずにゆっくり自分の気持ちを整理していきましょうね。
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